広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが

query_builder 2026/05/31
広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが
たのしくくらしていた
 みんな赤いのに、一ぴきだけは、
からす貝よりもまっくろ
およぐのは、だれよりもはやかった
 名前は、スイミー

 ある日、おそろしいまぐろがおなかをすかせて、
すごいはやさでミサイルみたいにつっこんできた。
 一口で、まぐろは、小さな赤い魚たちを、
一ぴきのこらずのみこんだ
 にげたのはスイミーだけ
スイミーはおよいだ、くらい海のそこを。こわかった
さびしかった。とてもかなしかった

 けれど、海には、すばらしいものがいっぱいあった
おもしろいものを見るたびに
スイミーは、だんだん元気をとりもどした
 にじ色のゼリーのようなクラゲ
 水中ブルド-ザーみたいないせえび
 見たこともない魚たち
見えない糸でひっぱられている
 ドロップみたいな岩から生えている
こんぶやわかめの林
 うなぎ。かおを見るころには
しっぽをわすれているほど長い
 そして風にゆれるもも色のやしの木みたいないそぎんちゃく

 そのとき、岩かげにスイミーは見つけた
スイミーのとそっくりの小さな魚のきょうだいたちを。
 スイミーは言った。
「出てこいよ。みんなであそぼう。
おもしろいものがいっぱいだよ。」
 小さな赤い魚たちは、こたえた
「だめだよ。大きな魚にたべられてしまうよ。」
「だけど、いつまでもそこにじっとしているわけにはいかないよ。なんとかかんがえなくちゃ。」
 スイミーはかんがえた。いろいろかんがえた
うんとかんがえた。

 それから、とつぜん、スイミーはさけんだ。
「そうだ。みんないっしょにおよぐんだ。
海でいちばん大きな魚のふりをして。」
 スイミーは教えた。
けっして、はなればなれにならないこと。
みんな、もちばをまもること。
 みんなが、一ぴきの大�